現在公開中の映画「相棒-劇場版4-」のネタバレ感想を書いて行きたいと思います。
現在放送中のドラマ「相棒15」の第13話と第14話「声なき者」前編後編が今回の「相棒-劇場版4-」のプロローグとエピローグになっているという設定でしたね。
時系列的には
1年前 13話14話の立てこもり事件
↓
半年前 劇場版のテロ未遂事件
↓
現在 13話14話の冠城亘(反町隆史)の独り語り
の流れになっていました。
個人的には、
「声なき者」で登場した山崎警視監(菅原大吉)が劇場版でどうなるのか?
が気になって劇場版を見に行きました。
それでは感想まとめ行ってみましょう!
「オフィシャルガイドブック 相棒-劇場版IV-首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断 & シーズン14・15」 (ぴあMOOK)
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あらすじ
7年前、英国で日本領事館関係者の凄惨な集団毒殺事件が起こり、その唯一の生き残りだった少女が国際犯罪組織によって誘拐された。しかし、当時の駐英大使と日本政府は“高度な政治的判断”によって、その誘拐事件を闇に葬っていた——。
それから7年。国際犯罪組織バーズのリーダー=レイブンを長年追ってきた国連犯罪情報事務局・元理事のマーク・リュウが、日本にレイブンが潜伏しているという情報を得て香港から来日。特命係の杉下右京と冠城亘は、社美彌子からの指示で、案内役としてそのリュウに同行していた。その矢先、リュウの部下が、「天谷克則という男を調べてくれ」というメッセージを残し、首に黒い羽のタトゥーを入れた“黒衣の男”に殺害された。
外務省のホームページをハッキングした犯行グループは、7年前に誘拐した少女=鷺沢瑛里佳の現在の姿を動画で公開した。「7年前、日本政府は我々の要求を無視した。今回拒否すれば、大勢の人々が見守る中で、日本人の誇りが砕け散るだろう」というメッセージと約9億円の身代金を要求した。誘拐事件の全貌が明らかになって、騒然とするマスコミ。特命係の2人は捜査一課の面々、元鑑識の米沢守、警察庁の神戸尊らを巻き込みながら、事件解決へと独自に動き出す。
東京では、世界の要人を招いて国際平和会議が開かれようとしていた。国際社会に向けて“テロに屈しない国家”であることを示さなければいけない日本政府。今回の要求も無視されることになれば“国から二度棄てられる”ことになる少女。様々な思惑が交錯する中、杉下右京は犯人グループの真の標的に近づきつつあった。リュウが被害者の一人となった異物混入事件の物証から、犯行グループが50万人分の致死量がある毒物を所有していることが判明。
「大勢の人々が見守る中で、日本人の誇りが砕け散る」。東京・銀座に50万人以上の見物客が集まる世界スポーツ競技大会の日本選手団の凱旋パレードへの無差別大量テロだった。事件の鍵を握る“天谷克則”とは一体何者なのか? “黒衣の男”の正体は国際犯罪組織バーズのリーダー=レイブンなのか? そして、事件の首謀者レイブンの本当の目的とは? 日本中が歓喜に包まれた凱旋パレードの真っ只中、遂に杉下右京は真犯人を追い詰める! しかし、その先には誰も想像してなかった“真相”と“未来”が待ち受けていた——。
劇場版4公式サイトより引用
レイブンはマーク・リュウ
いきなりネタバレしますけど、黒幕は鹿賀丈史さん演じるマーク・リュウでしたね。
香港から来たイギリス国籍を持つ男・リュウは、過去に移民政策で南国に移住した人々の生き残り・天谷克則でした。
戦争で大半の移民が死亡したり連絡が取れなくなったことで、生き残った人々も本国日本では死亡扱いとされてしまい、どうにかこうにか帰国した天谷克則は何の保証も受けられず途方に暮れてしまったのです。
そして、香港に渡り国際犯罪組織バーズのリーダー・レイブンとなりました。
7年前、身代金目的で誘拐した在英大使館参事官令嬢・鷲澤瑛里佳(山口まゆ)が国から黙殺されたことで、自身と同じ境遇を瑛里佳に重ねて育ててきました。
英国の日本領事館毒殺事件に使われた毒はレイブンの部下が瑛里佳を利用して紅茶に混ぜたものでした。
この部下は瑛里佳に罪の意識を植え込み、このことを知ったリュウは激怒して部下を射殺しました。
その後瑛里佳は育ての親・リュウが犯罪組織のリーダーだと知りながらも、リュウの最終目的が何なのかは知らされずに生きてきました。
当初レイブンだと思われていた首にタトゥのある男(北村一輝)は実は
7年前に瑛里佳を助けないという判断を下した岩井(江守徹)のSPをしていた男でした。
1年前にリュウに今回のテロ未遂事件の計画を聞き、行動を共にしていたのです。
この1年間で、過去に自分の守るべき対象だった岩井が見捨てた瑛里佳を我が子のように可愛がるようになりました。
ところで、岩井が江守徹さんだと上映中は全く気付きませんでした。エンドロールで江守徹という名前を見た時、「出てた?」と思ってしまいました(笑)
いつもサングラスを掛けているイメージなので、思い返してみるとそう言われると江守さんだったと気づきました。
自分の身を守るために市民を犠牲にして犯人をあぶりだして捕まえさせようとする悪人でしたね。
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レイブンの目的は?
レイブンことマーク・リュウこと天谷克則が逮捕され50万人を狙った毒ガステロを未然に防いだかに見えた警察でしたが、右京さんはリュウの真の目的を見抜いていましたね。
リュウの目的は毒ガステロで市民を虐殺することではなく、
日本人であることでテロの標的になりうる
と日本人に知らしめることでした。
平和ボケした日本に、テロの脅威は身近にあるということを、
マーク・リュウという外国人が日本の市民を無差別に狙った毒ガステロを起こそうとして、射殺された。
という事件として日本人の記憶にとどめようとました。
政府と警察が隠そうとした毒ガステロをマスコミに自らリークして、確実に記憶に残るように仕向けていました。
右京さんのおかげで射殺されずには済みましたが、目的はほぼ達成出来たんじゃないでしょうか。
リュウがレイブンだと疑った最初の出来事は、冒頭に殺された部下(ダンテカーヴァ・注:ソフトバンクのお兄ちゃん)と食事する予定だった料理屋に右京さんと行ったことですね。
そこで、毒物か食中毒かで多数の人が倒れたり体調不良になったことは、偶然にしては出来過ぎでしたね。
設定にも疑問が残ります。
各フロアに1人しか犠牲者がいなかったことで発覚したトリックは、エレベーターの階ボタンに毒物を塗ってあったということですが、エレベーターって大抵2か所ボタンがありますよね?
ドア付近と車いす利用者用に低い位置にもあることがほとんどです。
立ち位置によっては低い位置のボタンを押すことも多いですよね。
偶然そちらのボタンを押す人ばかりだったら各フロアから犠牲者は出なかったことになります。
わりと新しい商業施設のエレベーターでしたから防犯カメラも付いていたでしょう。
同時に多数の被害者が出たことから事件性が疑われたら真っ先に防犯カメラを調べるでしょう。
ボタンに細工する人物がいたことはすぐにわかるはずでしたが、見落としていた設定は無理がある気がしました。
山崎は失脚?
「相棒15」第14話での山崎警視監がムカついたので、劇場版でスッキリしたかったのが「相棒-劇場版4-」を見る最大の動機だったのですが(笑)ちょっとわかりにくかったですよね。
毒ガスはタイで起こったテロの邦人犠牲者の体内に隠されて国内に運ばれてきました。
その事を見抜けなかった警察の失態を隠そうとしていた山崎ですが、リュウ自身のリークによってマスコミに明らかになってしまいました。
今回の事件の指揮を執っていた山崎は責任を取らされて出世レースから外れたんでしょうけど、そこんとこもっと踏み込んで欲しかったですよね。
まあドラマ版を見てない人には山崎は単なるわき役の1人でしかないので仕方ないのかもしれませんが、相棒劇場版を見に行く人は大抵ドラマも欠かさず見てるでしょう!
もっと山崎に天誅を下して欲しかった!という人は多いはず!!(笑)
冠城へのメールは?
「相棒15」第13話で冠城に届いた神戸尊(及川光博)からのメール
君に借りが出来た
とはどういう意味だったんでしょう?
劇場版では捜査本部に入れない特命係に代わって捜査情報を伝えてくれた神戸尊のほうが貸しがあるような気がしました。
神戸が冠城に借りを作ったようなことはなかったですよね?
14話ラストでは神戸と冠城は喫茶店で待ち合わせをしているようでしたから、今回の劇場版ではない2人のストーリーが今後展開されるのでしょうか!
劇場版4感想まとめ
率直な感想としては山崎をもっとイジメてほしかった(しつこい笑)
それはさておき、リュウが黒幕と早い段階で予想出来てしまったのが残念ですね。
もっと意外性を持たせても良かった気がします。
腐敗した上層部と立ち向かう特命係という構図はもう様式美と化して見飽きた感じすらありますけど、いつも通りの相棒を見たと言う感じでしょうか。
パレードのシーンなどでお金が掛かっていそうなのはわかりましたけど、正直2時間スペシャルで良かったような内容でしたね。
期待し過ぎたのがいけなかったんでしょうか。
神戸尊や鑑識の米沢(六角精児)の役割も
とりあえず出しておけばファンが喜ぶだろう
的な意図が垣間見えてしまって楽しめませんでした。
10点満点で5点くらいの出来だった気がします。
今後のドラマ版に期待ですね!
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今日テレビで再放送の相棒15-13,14話を見ました、山崎ほんとにむかつく~と思って検索wこちらの記事を読みました、ほんとですね、もっと天誅をって思いました、でもこの記事を見て少しすっきりしました、ありがとうございました♪